加藤シゲアキ『Burn.-バーン-』
2017年 角川文庫
本作も芸能界、渋谷がテーマとなった長編小説でした。
今回は家族や家族のような存在をテーマにした物語でした。
著者曰く、とても悩んで書き上げるのにかなり時間を要した作品とのことですが、しっかり構成されたその展開にハラハラしながら一気読みでした。
『ピンクとグレー』の衝撃がつよかったので、2作目は少し迷いのようなものを感じたけど、3作目にして小説家として確固たるものを見つけたようにも感じました。
表面上だけではわからない人の深層心理や影、本心を描き、それらの人それぞれの乗り越え方、向き合い方、決着のつけ方など、ハードな一面もあり、テーマとしてはかなり重いけど、それらが軽やかに紡がれているのでとても読みやすく、おもしろかったです。
考えさせられましたけどね。
ずしりと心に響く素敵な作品でした。
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- 感想投稿日 : 2024年1月30日
- 読了日 : 2024年1月30日
- 本棚登録日 : 2024年1月30日
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