言壷 (中公文庫 か 59-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2000年2月1日発売)
3.72
  • (32)
  • (27)
  • (56)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 272
感想 : 35
5

古びないかっこよさ。
SF的ガシェットのかっこよさもあるが(ワーカムが欲しい!)、作家としての神林長平の言葉=仮想に対する思想もとてもかっこよい。
社会や世界認識が言葉によって構成された仮想存在でしかないのなら、言葉によってヒトの”世界”は変容し壊滅し支配することが出来るということ?
そしてさいごには言葉がすべてを支配する。
最高の一冊であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2016年2月22日
読了日 : 2016年2月22日
本棚登録日 : 2016年2月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする