殺人プログラミング (光文社文庫 海外シリーズ ク 3-1)

  • 光文社 (1989年3月1日発売)
3.38
  • (2)
  • (1)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 5
5

まさに私をして、これがクーンツなのかと驚嘆させられた一作。初の「クーンツ体験」としてこの作品を読んだ事を実に幸運に思う。

内容は正にこれぞエンタテインメントとばかりに畳み掛ける活劇のオンパレードである。男やもめの獣医の再婚話と村人に起きたごく小さな災い事という静かな立上り方からソーンズベリの狂気の度合いと呼応するように徐々に加速度を増していく筋運びは職人技の一言に尽きる。

特につい少し前に評判になったサブリミナル効果を’77年に主題として扱っているあたりにクーンツの先見性をまざまざと見せ付けられた。
いやはや流石はクーンツである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ&エンタテインメント(海外)
感想投稿日 : 2019年5月2日
読了日 : 2019年5月2日
本棚登録日 : 2019年5月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする