本屋さんのアンソロジー (光文社文庫 お 43-4)

制作 : 大崎梢 
  • 光文社 (2014年8月7日発売)
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本棚登録 : 994
感想 : 98
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本屋さんがテーマのアンソロジーとは何とも本好きの心をくすぐる企画ではないか!

今回は新刊書店しばりで執筆を依頼されたそうで、古書店や図書館の出てくる小説とは空気感が違う。なんとなく活き活きした感じというのか。

新刊書店と言っても、さすがに名だたる作家たち、いろんなタイプの本屋が取り上げられている。
駅前の店、おじいさんが店番の街の小さな本屋、カフェ併設の店、空港の書店…などなど。

ストーリーもさまざまだ。
引っ越し先の町の書店での不思議な出会い、ケンカした恋人から突然謎の7冊の本が送られてきた話、オタクで小デブなのに万引きグループを追いかけてボルトのごとく疾走することになった話、はたまたロバのサイン会?!

全体的には謎解き系が多かったかな。
世の中はこんなにもミステリーにみちているのかしら?
そう思って周りを見渡せば何だか平凡な日常も違って見えてくるから楽しい。

ちなみに、アンソロジーは知らない作家がたくさん入っている方が実はアタリだったりする。漠然と「何か面白い本ないかなぁ…」と思っている人にオススメだ。

図書館スタッフ(東生駒):ノビコ

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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/835290

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2016年7月29日
読了日 : 2016年10月23日
本棚登録日 : 2016年7月29日

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