増量 日本国憲法を口語訳してみたら (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2017年4月11日発売)
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本棚登録 : 187
感想 : 13
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タイトル通り、日本国憲法を口語訳している本。

憲法といえば、9条を暗記させられた思い出しかなく、憲法全文の内容を習う機会はなかった。最近では何かと話題になることも多いため、口語訳なら読めるかもと思い読んでみた。

この本の口語訳は、本当に分かりやすい話し言葉で書かれているので、内容がよく分かった。原文と対照できるように構成されており、原文も一緒に読むことができるのだが、やはり原文だとかなり難しい。
だけど、その原文も憲法作成時では、かなり分かりやすい言葉で書かれたものだったみたいで、本当にみんな読んで理解できたのかと思ってしまった。

憲法の全文はそんなに長くないため、後半は憲法に関するコラムが書かれている。

そもそも憲法って何?どういう風にできていったのという憲法の歴史から、天皇の生前退位や集団的自衛権など、少し前に話題になっていたことについて、憲法的にはどういうところが引っ掛かるのかが説明されている。

この本を読んで、憲法って、そんなに難しいことが書かれているものではないなという印象を持った。今まで、「難しいそう!」と拒否反応を起こしていたニュースも、今後はもう少し興味を持って見ることができるかなと期待している。

図書館スタッフ(東生駒):あおむし

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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/850665

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館おすすめ本 ~2017
感想投稿日 : 2017年6月28日
読了日 : 2017年7月5日
本棚登録日 : 2017年6月28日

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