インフェルノ(角川文庫 上中下合本版)

  • KADOKAWA (2016年2月25日発売)
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感想 : 15
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人口爆発による人類・地球の危機を憂いた科学者が自覚症状の無いウイルスを拡散し人類を間引こうと計画。結局計画は阻止できず、人類の3分の1は生殖機能を失うことになる結末。

黒死病でヨーロッパの人口の3分の1が亡くなった後、欧州は経済成長を遂げ資源・食糧不足問題が先送りされたとか、人口増加と環境問題の深刻度は比例しているとか。タイムリーなトピックで新型コロナウイルスについても詳しく調べたくなりました。

印象的な表現は↓

地獄の最も暗き所は、倫理の危機にあっても中立を標榜する者たちのために用意されている。

「人間の脳には原始的な自我防衛機制があって、脳が対処しきれないほどの多大なストレスをもたらす事実にぶつかると、決まってその事実を否定する。精神医学では否認と呼ばれる。」

理屈で判断したらYESでも感情ではNOになる問題って本当に判断難しい。
インフェルノの拡散についても自分の答えを出して且つ明快に説明ができる気がしない…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月20日
読了日 : 2020年6月20日
本棚登録日 : 2020年6月20日

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