これが大学に入って読むのが3回目かな。高校の頃は人格形成のための本で、文章も読んでいて面倒で、あまり好きになれなかった。でも、大学2年の時に教授に薦められて読んで以来、最後まで読み通せるようになり、内容も非常に示唆に富んでいると思えるようになった。「仁」や「徳」、「聖」など言葉ごとの定義や一語一語の深みを感じ取れるほどまだ読み込めていない。でも、以前は人格形成の書だと思っていたけど、結局、ここにかかれているのは「良い君子とは何か?」ということ。「論語」って実は中国の古典的なリーダーシップ本だったのではないか。多分、そうだろう(ある一定の時期まで)。今の中国政治が論語的精神の元に運営されているとはとても思えないけどね。
また、時代のせいもあるだろうけど、「論語」の中ではほとんど「女」が出て来ない。出てきても2カ所くらいしかなかった。その内の「女と下々の者は扱いにくいものだ」という箇所は記憶に残っている。この時代における女性の扱いや立場についても知りたくなった。
また近いうちに読み返そう。読む度に発見がある。そういう本を手元に持っておけるというのは本当に幸せ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2011年10月30日
- 読了日 : 2011年10月30日
- 本棚登録日 : 2011年10月30日
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