教養主義の没落: 変わりゆくエリート学生文化 (中公新書 1704)

著者 :
  • 中央公論新社 (2003年7月1日発売)
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感想 : 90
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戦前戦後において、哲学の読書などを中心とし、自分の人格を高めるという教養主義が流行した。しかし、現時点において,そのような教養主義は没落してしまったと言えるだろう。
そのことについて書かれたのが本書である。
現代の大学において、「教養」とは、以前の教養とは別の物を指しているように感じられる。
これは大学のユニバーサル化の影響である。
そう言ってしまえばおしまいだが、事はそう単純ではない。
その背景について教えてくれると言う点で,この本には価値がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本(新書)
感想投稿日 : 2009年11月12日
読了日 : 2009年11月12日
本棚登録日 : 2009年11月12日

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