はじめてのニーチェ (1時間で読める超入門シリーズ)

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  • 飛鳥新社 (2010年6月8日発売)
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感想 : 14

最近、巷ではニーチェが流行っているらしい。永劫回帰の話は
知っていましたが、ニーチェ自身のことはあまり知らなかった
ので、いつか関連本を読んでみようと思っていました。
何冊が関連本が並んでいたのですが、兎角哲学分野は難しいので、
猿でもわかる系の一番簡単そうな本をセレクト。タイトルどおり、
1時間もかからず読めました。

私はニーチェの唱える主張にすべて合意できる訳ではありません
が、「ルサンチマン」とか、「神は死んだ」などの思想について
は、なるほど一理あると思いました。

ニヒリズムの究極が超人(到達しうる最高の肯定の形式)である、
という主張には、わかったような、わからないような気分。
大いなる勘違いがヒトを幸せにすることもありますし、ひょっと
するとニヒルそのものも大いなる思い込みかもしれない可能性も
ある訳でして。

社会文化と宗教と政治・権力構造は、どこの世でも密接に関係して
います。大学時代に受講した政治思想史クラスで、そんなことを
学んだのを思い出しました。たまには、この手の本を読むのも
自分の世界観が広がるような気がして、なかなか楽しいものです。

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感想投稿日 : 2012年7月21日
本棚登録日 : 2012年1月6日

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