読み始めは、妖怪アパートじゃーん、って思いましたが(正確には幽霊)
途中まで、ラノベっぽいノリだなぁ、と感じましたが
なかなか話のつながりがきれいに纏まっていて、読後感も爽やか。
3、4、5号室が好きだな。集会室もよい。
わけあり物件に住もうとするわけありな人たちが、
それぞれの部屋に住む地縛霊と気持ちを通わせて、別れて、
お互い新しい世界へ旅立っていく。
しんみりとしたなかにも、ほろっと温かくなるようなお話ばかり。
背中を押してくれるたり、行き先の指針になってくれたり、
とても人間臭い幽霊たちがいい。
地縛霊っていうと、怨念とか恨みつらみに縛られているような
未練たらたらの幽霊のイメージでしたが、
ちょっとした心残りや迷いでぐずぐずしてると引き止められてしまうものなのかもね。
元人間なんだから、死んでもやっぱり人間なんですね。
乾ルカさん、はじめて読んだけど他のも読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
●あ~おの作家
- 感想投稿日 : 2013年5月15日
- 読了日 : 2013年5月15日
- 本棚登録日 : 2013年5月15日
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