とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 (6) (電撃コミックス)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2011年2月26日発売)
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感想 : 59
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御坂美琴の自責の念に苛まれる姿がつらい。

圧倒的な力で御坂妹を殺していく一方通行が恐ろしい。

クローンたちを殺すことを強要するハゲ研究者に反吐が出る。

だけど、一番不快だったのは御坂妹を診察する女性研究者だった。
一見、一般的な価値観を持っているようであるし、御坂妹との受け答えもまともに見える。
しかし、胸が痛むと聞いても心のことだと考えが及ばず、本人を前にしてクローンに対する不快感を口にする彼女たちは何を考えているのだろうか。
少なくとも御坂妹の気持ちを考えてはいないだろう。彼女たちはきちんと人の気持ちを理解してコミュニケーションをとれる人物であろうが、御坂妹を誰よりも自然に人間と判別していないのだ。
レディオノイズ編では常規を逸した非人間的な人物が多い中、まともに見える人間が一番怖いのだ。なぜならそれは我々自身にも起こりうる考え方になるからだ。

己がまともだと思っていることへの危うさを考えさせられる「とある科学の超電磁砲6巻」でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画ー異能バトル
感想投稿日 : 2011年3月6日
読了日 : 2011年3月6日
本棚登録日 : 2011年3月6日

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