絶対城先輩の妖怪学講座 七 (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年8月25日発売)
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本棚登録 : 218
感想 : 14

「破多破多」
夜中に家の外から畳を叩くような音が聞こえてくるという怪異。
祟りをなす石の精や古井戸ど、音源とされる存在は伝承地域により異なる。
物の怪や怪異は一般的に証明出来る者もいれば出来ない事を指す場合もあるから、でっち上げの記事でも楽しければ有りなのかもしれないな。

「ノタバリコ」
岩手県に伝わる座敷わらしの一種。
家の神になり切れず、かといって悪を為す力も得られなかったなり損ないの座敷わらし。
正体を知ってしまえば怖くはないが、ただ今回の場合は虫が苦手な者からすれば逆に気味が悪く感じるな…。

「釣瓶落とし」
近畿・東海地方に伝わり夕方や夜間に大木の上から鶴瓶のように落ちてくる妖怪。
上下運動する様子が鶴瓶に似ているところから、この名前がついた。
あんな場所で薬の流通というのは在り来りだが、祠など何かを祀っている場所でするのはどうかと思うな。

「座敷わらし」
東北地方に広く伝わりその家から去る時のみ姿を見せる。
家の中に茸がある時は幸せな気分であり、育ち切ると自壊してしまうから不幸になる。
どんなドラッグにも違法である限り何かしらデメリットはあり、メリットだけで楽しい気持ちを持続するなど出来ないだろうな。

「ナンジャモンジャ」
全国各地で用いられた種類の分からない怪しい大木を指す呼び名。
種が特定できない木なら何でもいいわけではなく、畏怖の念を抱かされるような迫力を持った木。
こんな事が本当に起きていたら恐怖所では無いだろうし、知らぬ間に人間社会が他の何かに取って代わられてる様で恐ろしいな。

「倉ぼっこ」
倉わらし・御蔵ぼっことも呼ばれる座敷わらしの一種のような妖怪。
同士だからこそ気にしないのかもしれないが、いい歳をした男女が一つの部屋にという事をもう少し考えた方がいいのでは…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 峰守ひろかず
感想投稿日 : 2019年3月10日
読了日 : 2019年3月13日
本棚登録日 : 2019年3月10日

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