エッセイの巨人の短編小説。一篇も軽ければ、まとめても薄い本。全ての話が少しSFがかった怪談。
短編だけあって短いが、少々油断しても内容を取りこぼさない程度の難しさのため、子供から大人まで楽しめる内容ではある。
しかし、ちゃんとオチまで入った怪談は、最後の2~3篇で、あとはアイデアがむき出し。あとふたヒネリほどほしいなと思う内容だ。中盤の夢をそのまま記述しているようなものは、いちいち現実に戻らずに話を広げたほうが良い。
エッセイで見せる「笑い」が、こちらでは「恐怖」に転化されており、「笑い」「恐怖」は表裏一体であることを示したという点は評価できるものの、ちょっと物足りなさを感じたのは事実。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年4月28日
- 読了日 : 2015年4月27日
- 本棚登録日 : 2015年4月27日
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