シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2008年10月25日発売)
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本棚登録 : 1433
感想 : 138
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複数巻を平行に読了する祭。

アトラスへの攻撃から、中間層に飛び込むことに成功した國子。中には新東京が形成されているのだが、偽装材が駆使されているために、目まぐるしく景色が変わっていく。そこにもう一人のトリプルAの美邦の護衛をしていた小夜子、小夜子のライバルの涼子が現れ、三つ巴の戦いが始まる。

『帝都物語』の未来版というようなストーリーなのだが、とにかく浅いので、表面をつるつると読んでいくので、飛ばし読みでも十分内容を理解することができる作品だ。

フェーズとしては、コンピューター同士の戦い、時期皇太子候補になるための三種の神器の奪い合いという2つのストーリーに、植物からの攻撃や水蛭子など、何でもかんでも詰め込みまくったせいで、浅さが際立っているのは微笑ましいというかなんというか。

ライトノベルではよくある話なのか知らないが、はじめて見たものを「これは!」と理解しているのは、普通の説明があるのが当たり前と思って読んでしまう癖があるので、理解する前に拍子抜けしてしまう。

また、脇役キャラについては、予想はしていたけれども、何回死ぬんですかね。「断末魔が」と書かれても、ああこれは死んでないなと思うと案の定復活。で、草薙って何やったん?

まあ、高校生くらいだと楽しく読めるかもしれない。にしても長いけどな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2020年2月22日
読了日 : 2020年2月21日
本棚登録日 : 2020年2月21日

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