神への長い道 (1978年) (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
4.27
  • (8)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 7
3

小松左京の短編集。表題作は中篇かな。すべての作品がスペースオペラというか、割とハードなSFである。

ハードなSFであるので、なんともとっつきにくいのがこの本の難しいところだ。ただ、その背景にあるのは、古典の怪談であったり落語であったりするわけで、その大きな筋がわかると、一気に理解が進む。

その中では、やはり最後の表題作が、最も重要で印象に残るわけだが、結局のところ哲学というかなんというか、割と翻訳チックな作品だ。主人公周辺のゴタゴタはディック的、オチはクラーク的とでも言うのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2015年12月15日
読了日 : 2015年12月14日
本棚登録日 : 2015年12月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする