『魔王』の時代から50年後。
いきなり主人公渡辺拓海が自宅のマンションの部屋で椅子に縛られ、見知らぬ男に殴られる場面から始まる。焦りと恐怖でぶるぶる震えそうな状況なのに、何だか飄々とするのは渡辺の人柄のせいか。
「勇気は実家に忘れてきました」
そんな渡辺が、得たいのしれない巨大な敵と向かい合っていくのだから、どこでどうなるのか人生は面白い。以前に読んだ『ゴールデンスランバー』では決して勝つことの出来ない、いや勝ってはいけない巨大な敵から主人公が逃げ切る物語だった。それもひとつの選択で彼には生きていてくれたらそれでいいと思ったけれど、今回の展開はどうなのだろう。
『魔王』の主要な人物たちの影もちらほら見えかくれし下巻への期待が高まる。
怖いのにワクワクするのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:著者あ行
- 感想投稿日 : 2019年11月7日
- 読了日 : 2019年11月7日
- 本棚登録日 : 2019年11月7日
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コメント 2件
やまさんのコメント
2019/11/07
地球っこさんのコメント
2019/11/07