河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1968年12月15日発売)
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感想 : 226
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この世とあの世の狭間をうつらうつらと漂っているような感じでした。
自分を生んだあと発狂してしまった母親、そのことが芥川に深く暗い影響を与えているように思いました。
「唯ぼんやりとした不安」のなか、薬物自殺をした芥川です。
最期に彼の目には何がうつっていたのでしょうか。数え切れないほどの半透明の歯車でしょうか。
最期に聴こえた音は何でしょうか。「le diable est mort」かもしれないと想像してしまいました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学:著者あ行
感想投稿日 : 2017年9月8日
読了日 : 2017年9月8日
本棚登録日 : 2017年9月8日

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