この世とあの世の狭間をうつらうつらと漂っているような感じでした。
自分を生んだあと発狂してしまった母親、そのことが芥川に深く暗い影響を与えているように思いました。
「唯ぼんやりとした不安」のなか、薬物自殺をした芥川です。
最期に彼の目には何がうつっていたのでしょうか。数え切れないほどの半透明の歯車でしょうか。
最期に聴こえた音は何でしょうか。「le diable est mort」かもしれないと想像してしまいました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:著者あ行
- 感想投稿日 : 2017年9月8日
- 読了日 : 2017年9月8日
- 本棚登録日 : 2017年9月8日
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