陰陽師 瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)

著者 :
  • 文藝春秋 (2008年1月10日発売)
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感想 : 41
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『瘤取り晴明』このタイトルが可愛らしい。絵物語によく似合う。そして村上豊さんの絵がカラーで堪能できる。都の闇を闊歩する恐ろしい鬼や不気味な妖たちが村上さんの手にかかると、なんとも愛嬌があり憎めない存在となる。夢枕獏さんの陰陽師ワールドを自由自在に飛び回っている。そんな鬼たちと百鬼夜行を晴明とともにした博雅のときめき感はよく分かる。これは村上さんの描く百鬼夜行だから。いきいきとした鬼たちの歌えや踊れの宴での躍動感も伝わってくる。おはなしも懐かしい面々とも出会え、博雅の笛も堪能出来て楽しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学:著者や行
感想投稿日 : 2016年6月30日
読了日 : 2016年6月30日
本棚登録日 : 2015年10月24日

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