人間は死んでも生まれ変わるだけだから、悲しくはない。
でも、大切な人たちに置いていかれたら、ひとりぼっちになってしまったら、やっぱり悲しいよ。
必ずいつか来る人を待つよりも、会いにいけるのがいつになるか分からず取り残される方が寂しいんだと思う。
二年前から立ち止まったままの彼の時間軸に風穴を開けたのは、彼らの物語に何の関係もなかった椎名。動き出した時間は、他人から見たら決して良い方向へ転がりだしたのではなかったけれど、でもひとりぼっちの彼にはやっと訪れた救いになったんだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:著者あ行
- 感想投稿日 : 2018年3月24日
- 読了日 : 2018年3月24日
- 本棚登録日 : 2018年3月24日
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