堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第3巻。
鳴沢了は、異動して青山署の刑事課ではなく、生活安全課に勤務している。
当直の日、近所の老人たちが大挙して警察署に駆け込んできた。マルチ商法に出資したが配当もなく、出資金の返還にも応じてくれないという。単なる詐欺事件とみていたが、ネズミ講のように出資者を紹介するとキックバックがあるようで、老人たちを勧誘したものを調査していく。
別の日、DVのシェルターの職員から夫のDVから逃げてきた女性、河村沙織の夫がシェルターに来て困っているという。仕方なくシェルターを訪ね、状況確認とパトロール強化をする約束をする。
被害女性の担当スタッフの内藤優美は、鳴沢がアメリカに留学していた時のルームメイトで、現在はニューヨーク市警の刑事をしている内藤七海の妹だったことがのちに判明する。
匿名で鳴沢にマルチ商法について情報を寄せてくれる人間がいた。しかし、本名や顔を明かさない。そのうち、別の人間から情報を得るようになったが、最初に情報提供していた人間が射殺される事件が発生する。この人間こそ、DV被害者沙織の夫だった。
次第に殺人事件とマルチ商法事件が繋がってくる。
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- 感想投稿日 : 2015年3月28日
- 読了日 : 2015年3月27日
- 本棚登録日 : 2015年3月10日
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