堂場瞬一、刑事・鳴沢了シリーズ第4巻。
警視庁青山署の刑事、鳴沢了は警視庁捜査一課理事官の沢登に呼び出された。堀本という刑事が自殺し、戸田という刑事が失踪した。沢登はこの事件を特命として、練馬北署の刑事、今敬一郎と二人で捜査をするよう命じられる。
特命ということで、他の刑事としがらみのない二人が選ばれたのだ。今は巨漢の刑事。
捜査をするにも情報はない。正式な捜査ではないので、調査もままならない。しかし、二人で調べていくうちに内通者も現れ(電話で情報を入れてくるだけ)、周囲の異常な状況に気が付いてくる。それは、ノンキャリアの一部刑事で構成される「十日会」とキャリア組の「紫旗会」との軋轢。十日会は組織のトップを警視庁のトップにするため、違法な手段(覚せい剤の横流しや拳銃のおとり捜査)で自分たちの手柄を得ていたのだ。
捜査の妨害もさらた。
前回の事件で相棒だった小野寺冴は刑事を辞め、探偵をしていた。冴も事件に入り込み、事件は意外な方向へ進んでいく。
そして、戸田を発見した了はそれが仕組まれていたものだと知る。しかし、今と冴の力により、その仕組みが明らかになり、事件は明るみに出ることになる。
捜査を指示した沢登理事官。実は…
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- 感想投稿日 : 2015年3月31日
- 読了日 : 2015年3月31日
- 本棚登録日 : 2015年3月10日
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