夜の終焉(下) (中公文庫 と 25-27)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年7月21日発売)
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本棚登録 : 322
感想 : 20
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関東北部の架空の町、汐灘を舞台にした3作品の最終作の下巻。
汐灘で20年前に起きた殺人事件の被害者息子、真野亮介は目の前で起きた交通事故の被害者の少女の身元を調べるために今まで行くことを避けてきた汐灘に向かい、20年前の捜査を担当し、10年前に引退した元刑事の協力で、東京の予備校に有力な手掛かりを見つける。
一方、川上は地元汐灘で発生した20年前と同じような殺人事件の犯人の弁護を担当するため、所属する事務所の甘粕がの友人弁護士に依頼され、容疑者の藤沢の周辺を調べる。藤沢には川上自身の体験を告げるとともに、藤沢が殺害した角田に妹が乱暴されていたという事実をつかむ。
そんな川上のもとに徳島から郵便が届く。その中に書かれていたものは、川上と真野を繋げる驚く内容が記載されていた。
川上は徳島に向かい、事実を確認する。そして、交通事故の少女の身元が判明する。
真野は、厚木署交通課の石田とともに予備校を訪ねる。予備校に保管されていた少女の書類には真野を驚かせる内容が記載されていた。するとそこに川上が同僚の真紀を伴い訪れる。相対する真野と川上、真野は一瞬のうちにそこから逃げ出してしまう。
真野を追う川上、道路上で向き合う二人。
その後の急展開、汐灘で起きた藤沢事件の行方は読んで感動してください。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年5月25日
読了日 : 2015年5月24日
本棚登録日 : 2015年3月21日

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