短編七編のうち四編までが、男と女の愛憎を描いている。
一般論として、女の嫉妬は時として激しいが、男の嫉妬は醜悪に見える。
と、つくづく思わされたのが「坂道の家」である。
全体的には、男には男の立場の秘密、女にも同様に持ち合わせているのです。
自らの安全と出世を願う人たちは、誰しもが持っている不透明な部分を、見せかけのアピールで透明性を保つことで、組織の中で安心感を与え出世コースを辿るのであろうが、少しでも不透明な部分を見せてしまうと排除されてしまう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー(推理小説)
- 感想投稿日 : 2018年11月26日
- 読了日 : 2018年11月25日
- 本棚登録日 : 2018年10月25日
みんなの感想をみる