機動戦士ガンダム00 (1)ソレスタルビーイング (角川スニーカー文庫 G 7-1)
- 角川グループパブリッシング (2008年4月1日発売)
ガンダム00のノベライズであります。
1期全く知らないので、1期知る意味でも読んでみました。
うん、マイスターズは2期と全然キャラが違いますね。
話のほうは、「00って種運命の焼き直しだろうか」と思わせるものを
前からうすうす感じてましたが、そんな感じですね。
ソレスタルビーイングはかなりオーブ軍になる前のアークエンジェルに
似てますし。
(大きく違うのは「武力介入」をはじめから明言していること!)
そして2期後半になれば誰かはっきりしている
「幼少時代の刹那が見たガンダムの乗り主」の考えは議長に酷似です。
…自由のない平和に何の意味があるのか?
とはいえ「自由」を奪うことで平和をもたらす方法は結構SFでは王道かもですが…
今の日本でさえ十分ある程度管理社会であり、
「住所」や「身分」が生きるために求められたり、
自給自足は都会ではままならなかったりしますが、
それが当たり前と思うのは感覚が麻痺してるわけで…
そう考えると「管理・支配社会」もそこに居る人間は何も思わないかもしれない
んだよなぁと…
ソレスタルビーイングを善とするか悪とするかもとても微妙。
マリナさんのように「間違っている」とも言い切れない。
実際マリナさんも「戦いの中での生き方しか知らない」刹那から
色々なものを知っていくのでしょうが…
ソレスタルビーイングの行いについては、
ロックオンがいい例えをしてくれていました。
「警察の存在意義と同じだな。警察は犯罪撲滅や犯罪抑止を目的として存在
してるが、実際に犯罪がなくなれば存在意義が失われる。かといって、
警察機構を全部なくしちまえば、犯罪は飛躍的に増えることになる」
ロックオンGJ!なので一概に「間違ってる」と否定はできない。
警察も「事件は起こらないと動かない」では本末転倒と思います。
しかし、こういう存在が危険だということが2巻で露呈します。
一気に読んでしまったので続けて2巻の感想書きます。
- 感想投稿日 : 2011年4月14日
- 読了日 : 2011年4月14日
- 本棚登録日 : 2009年3月3日
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