機動戦士ガンダム00 (1)ソレスタルビーイング (角川スニーカー文庫 G 7-1)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年4月1日発売)
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感想 : 34
4

ガンダム00のノベライズであります。
1期全く知らないので、1期知る意味でも読んでみました。
うん、マイスターズは2期と全然キャラが違いますね。

話のほうは、「00って種運命の焼き直しだろうか」と思わせるものを
前からうすうす感じてましたが、そんな感じですね。
ソレスタルビーイングはかなりオーブ軍になる前のアークエンジェルに
似てますし。
(大きく違うのは「武力介入」をはじめから明言していること!)
そして2期後半になれば誰かはっきりしている
「幼少時代の刹那が見たガンダムの乗り主」の考えは議長に酷似です。

…自由のない平和に何の意味があるのか?
とはいえ「自由」を奪うことで平和をもたらす方法は結構SFでは王道かもですが…
今の日本でさえ十分ある程度管理社会であり、
「住所」や「身分」が生きるために求められたり、
自給自足は都会ではままならなかったりしますが、
それが当たり前と思うのは感覚が麻痺してるわけで…
そう考えると「管理・支配社会」もそこに居る人間は何も思わないかもしれない
んだよなぁと…
ソレスタルビーイングを善とするか悪とするかもとても微妙。
マリナさんのように「間違っている」とも言い切れない。
実際マリナさんも「戦いの中での生き方しか知らない」刹那から
色々なものを知っていくのでしょうが…

ソレスタルビーイングの行いについては、
ロックオンがいい例えをしてくれていました。
「警察の存在意義と同じだな。警察は犯罪撲滅や犯罪抑止を目的として存在
してるが、実際に犯罪がなくなれば存在意義が失われる。かといって、
警察機構を全部なくしちまえば、犯罪は飛躍的に増えることになる」

ロックオンGJ!なので一概に「間違ってる」と否定はできない。
警察も「事件は起こらないと動かない」では本末転倒と思います。

しかし、こういう存在が危険だということが2巻で露呈します。
一気に読んでしまったので続けて2巻の感想書きます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年小説系
感想投稿日 : 2011年4月14日
読了日 : 2011年4月14日
本棚登録日 : 2009年3月3日

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