以前、他の著作のレビューで「この方とは美味い酒が飲めそう」とか何とか書いたような気がするのですが、ごめんなさい、やっぱり無理かも…
日本人の観光の生態をいささか皮肉っぽく、かつ克明に描き出している秀作だと思います。思いますが、その「皮肉」がどうにも生々しくまたこまごまとしていて、どうにも肌に合わなかった感があります。
うん、言いたい事はよく分かるのですけどね。そんなに斜に構えなくても良いのに…と終始苦笑しながら読み進めてしまいました。まあ、その「苦笑」感こそが酒井さんの文章の面白さなのかもしれませんけれど。
あれこれ考えず、緩みきった頭で湯船に使って「温泉はいいね、リリスのうみだした文化の~」などと呆けていれば良いんじゃないですかね。それが旅ってもんです。
しかしまあ、ここまでディズニーに喧嘩売る著名人も珍しいですよねえ(笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
紀行・エッセイ
- 感想投稿日 : 2016年9月24日
- 読了日 : 2010年8月20日
- 本棚登録日 : 2016年9月24日
みんなの感想をみる