社会や経済問題、サブカルチャーだけではなく、海外の日本文化研究事情についてもまとめられた、日本研究に関するオムニバス論考集。発刊されてから相当年数が経過してしまっているのだが、海外の日本研究事情について海外からの論考や評価がまだ入りにくい状況の中で、海外の研究者のレポートが一冊にまとめられている点で、貴重な一冊。あとは執筆者の個々の論考を読むべし。特に面白かったのは小笠原泰「第3章 「日本的な」を理解する視座」。小笠原泰(2006)『なんとなく、日本人――世界に通用する強さの秘密』(PHP研究所[PHP新書402])の内容と重複するが、日本人がグローバル世界にどのように打って出るべきかの手法が、『なんとなく、日本人』よりも深く述べられている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2014年11月9日
- 読了日 : 2014年11月9日
- 本棚登録日 : 2014年11月9日
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