修論執筆時に参考にした本。
木下是雄『理科系の作文技術』を踏襲した内容だが、「日本人の気質」とか「日本語と英語の語順の違いによる云々」といった怪しい主張がない分、こちらのほうがより現代的で読みやすい。
・起承転結ではなく「序・本論・結び」
・問いを明らかにする
・文のまとまりの一単位であるパラグラフを重視する
・一つのパラグラフのまとまり感を出すためにトピックセンテンスを明示する
・トピックセンテンスはパラグラフの冒頭でも最後でもよいが初心者には冒頭がおすすめ(演繹的に書くなら冒頭、帰納的に書くなら最後)
・パラグラフとパラグラフのつながりに注意する
・文章を書き始める前に全体のアウトラインを作成する
・声に出して読むと耳に快い、リズムのある文章を心掛ける
・論文のレトリックの基本は「語り」「会話」に立ち返ること
など明確に書かれている。論文を書くための文献の読み方も参考になる。
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- 感想投稿日 : 2015年1月25日
- 読了日 : 2012年5月20日
- 本棚登録日 : 2012年5月20日
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