緑山中学2学年の教師たちが「エンドーくん」の落書きの中から、自分に向けられたメッセージに目を止める。そして児玉先生との何気ない会話の中から、各々の悩みの答えを見つけていく5つの短編連作。
学校が舞台の話は生徒が主人公が多いが、多数の先生にスポットを当てることで、先生も悩みながら生きてるんだなぁと思えたら、生徒たちも先生を見る目が変わるんじゃないかな。
「エンドーくん」という謎の人物の設定がとてもうまく、おもしろい。伝説のエンドーくんって何者?と思いながら読み進め、最後「エンドーくん誕生」で明らかになる。
最初の清水先生が校歌の歌詞を間違えたことと、最後明らかになる過去に歌詞を変えたことがうまく繋がっていく話の運びがうまいなぁ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月21日
- 読了日 : 2020年10月13日
- 本棚登録日 : 2017年3月25日
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