鍵のない夢を見る

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年5月18日発売)
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本棚登録 : 6266
感想 : 998
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後味の悪さが残る。
いつまでも考えてしまうのは、それだけ印象に残ったということ? 
5話はどれも、学校、地域、職場、家庭での女性たちの立場を、心の内を鮮やかに深く描いている。どれも心理描写が繊細、そこまで掘り下げて見せるのかと驚きと怖さを感じながら読む。
自分や身近な人の中にもあるかもしれない感情、身近に起こり得るかもしれない話。だから怖い。

4話『芹葉大学の夢と殺人』では、こういう男性から離れられない主人公に痛みを感じながら、そういう心理が働くのかと衝撃を受けた。

辻村さん、凄すぎて怖いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月19日
読了日 : 2020年6月10日
本棚登録日 : 2020年6月7日

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