中上健次版・ロードムービー。
熊野を離れ、伊勢や東北、そしてゴール(?)は東京の皇居。
改造した冷凍トラックの荷台に7人もの老婆が乗っている、という妙にシュールな設定と、実在の地名との対比が面白かった。
中上健次におけるフォークナーの影響はあちこちで論じられているが、今まで読んだ中ではこれが一番フォークナーっぽい気がする。
(それにしても、こんなところで「雄琴」の地名を目にするとは)
(これが書かれた当時から有名やったんか……)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年2月6日
- 読了日 : 2015年2月6日
- 本棚登録日 : 2015年1月20日
みんなの感想をみる