同じく平凡社ライブラリーから刊行されている『ゲイ短編小説集』と対をなすのが本書、『レズビアン短編小説集』。長らく入手困難な状態が続いていたが、新装版として復刊された。
収録作家の中で馴染みがあるのはヴァージニア・ウルフ、イサク・ディーネセンの2人だろうか。他の作家は余り馴染みが無い……と思われる。今の感覚で読むと『これってレズビアンか?』と首を傾げるものもあるが(これは「ゲイ短編小説集」にも言える)、テーマ性のある文学史上ではそう判断される……んだろうなぁ。学術的なことはよく解らない。ついでに言うと、男性同士であれ女性同士であれ、『同性愛文学』の定義もイマイチはっきりしていないような気もするw 誰かはっきりさせてくれないかw
前述のヴァージニア・ウルフ、イサク・ディーネセンの短編がやはり抜きん出ていると感じたが、その他で印象的だったのは『マーサの愛しい女主人』『ミス・オグルヴィの目覚め』。また、『女性同士』と聞いて想像されそうな、ロマンティックさ、リリカルさが殆ど感じられなかったのも面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月6日
- 読了日 : 2015年7月6日
- 本棚登録日 : 2015年6月11日
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