デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

  • 文藝春秋 (2006年7月7日発売)
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デッドエンド(袋小路)の思い出。
なんとなくタイトルだけで胸がぎゅっとなる。
この短編集を読み始めて2ページ目でやっぱり私はよしもとばななさんの表現が心の底から好きなんだと思いました。
どのお話も、「辛い」なんてものではない背景や過去がありながら、それでも今それぞれの主人公がいる場所や手にしているものの大切さや幸せを自分らしさを失わず感じようと、もがきながらも悟りながらも生きようと、生きていこうとする姿が痛々しくも頼もしくも感じられました。
私は特に「幽霊の家」の岩倉くんと「デッドエンドの思い出」の西山くんが好きでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月20日
読了日 : 2022年9月20日
本棚登録日 : 2022年8月8日

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