とても優しい気持ちになれるお話だった。作中では擬人化されている帽子、数字の2、きゅうりはそれぞれ"個性"や"性格"の象徴であると思えた。人生や生活とは人と人とが関わり合うことに目を向けがちだけれども、この本の中ではそのもっと手前に"個性"の認め合いが存在することをよりわかりやすく描かれていた。登場人物たちは性格はもちろん姿形まで異なったまったく別の存在だからこそ、人間の物語とはまた違う受け止め方ができた気がする。とても素敵な気持ちでいっぱいになれた。
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- 感想投稿日 : 2022年1月7日
- 読了日 : 2022年1月7日
- 本棚登録日 : 2022年1月4日
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