日中戦争 前線と銃後 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2018年7月12日発売)
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感想 : 5

日中戦争そのものについて検証するというよりは、副題にあるように、前線と銃後のギャップと関係性についての論考であり、「事件は現場で起きている」をあらためて認識させられる内容になっている。
多作の著者曰く、これが自身の最高傑作らしい。確かにこれまでの外交史的なアプローチとは異なり、ある種の社会史・民衆史的なテイストが強く、他作とは違ったテイストではある。が、この種の歴史学は特定個人の体験談に基づく検証になってしまい、読み物としては面白いのだが、全体像を描けているのか?という疑問は残る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月6日
読了日 : 2019年8月6日
本棚登録日 : 2019年8月6日

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