国際法の観点から国際主義的に憲法解釈する事により、東大法学部に支配される反米的憲法解釈を「ガラパゴス」と批判し、ある種の相対化を図る。とても刺激的な内容でありかつ説得力もある。小学生の教科書にも出てくる「三大原理」まで批判しており、これまでの憲法の見方が一変する読み応えのある作品。早稲田出身の外語大の先生のようだが、「学問の自由」を感じさせる爽快感もある。国際協調主義は極右も極左も敵に回す事になるので著者も色々と批判を浴びているようだが、双方で自由に批判する事により真理が生み出されると信じているので、著者の今後の言論活動に期待したい。
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- 感想投稿日 : 2021年5月18日
- 読了日 : 2021年5月18日
- 本棚登録日 : 2021年5月18日
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