昭和史講義: 最新研究で見る戦争への道 (ちくま新書 1136)

制作 : 筒井清忠 
  • 筑摩書房 (2015年7月6日発売)
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本棚登録 : 349
感想 : 22

実証史学に基づく最新研究と言っても、新史料があるわけでもなく、過去の研究書を引用・整理して、まとめただけの印象。字数制限のせいか研究内容に深みもない。結局参考文献を読むしかない。
また、当然の事ながら編者のお弟子さん達による論文集なせいか互いの著書を参考文献にしていたり史観も似たり寄ったりなのかと。歴史学は解釈学であるという事をあらためて痛感した次第。
とは言っても、海軍にもドイツ派が居たとか、外務省にも強硬派が居たとか、発見はあった。今後は海外視点の史料発掘による新たな視点を開拓していくしかないのかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年8月30日
読了日 : 2018年8月30日
本棚登録日 : 2018年8月30日

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