明治史講義【グローバル研究篇】 (ちくま新書 1657)

著者 :
制作 : 瀧井一博 
  • 筑摩書房 (2022年6月9日発売)
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本棚登録 : 70
感想 : 6

明治維新150年記念の国際シンポジウムをベースとして、20ページ程度の小論が16本掲載。内容的にはマニアックなものや、大所高所から論じたものや、外国人研究者による自国の研究史を紹介しただけのものや、明治維新とは殆ど関係のないものまで様々。
興味深いのは以下の3つ
3講の明治維新を日本独特の歴史過程ではなく、グローバルヒストリーの中に位置付けて、19世紀のナショナリズムと革命という視点で論じたもの
11講の孫文と蒋介石の明治維新への認識の違いで、天皇と科学的精神を重視する孫文と陽明学を重視する蒋介石の違いを論じたもの
15講の幕末時のイギリスの対日政策で、一般的に言われる薩長と英、幕府と仏といった単純な図式ではなかったことを論じたもの

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年7月28日
読了日 : 2022年7月28日
本棚登録日 : 2022年7月27日

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