戊辰戦争: 敗者の明治維新 (中公新書 455)

著者 :
  • 中央公論新社 (1977年1月25日発売)
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戊辰戦争は不思議な戦争である。佐幕側の敗因は色々と分析できるか、佐幕側は殺すか殺されるかの戦争をする感覚よりも、朝廷に嘆願するという意識が強かった点が大きいだろう。蝦夷共和国で独立政権を志向した榎本武揚でさえ右大臣岩倉具視に宛てて、旧幕臣による蝦夷地開拓を歎願していた。承久の乱のように朝廷と真っ向から対決して屈服させるという武士の意識はなくなったのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2021年8月28日
読了日 : 2021年8月28日
本棚登録日 : 2021年8月28日

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