ブンとフン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.59
  • (54)
  • (81)
  • (145)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 1012
感想 : 103
4

売れない小説家フンが書いた小説の主人公ブン、できないことは何もない神出鬼没の四次元大怪盗、が小説から飛び出してさぁ大変。世界中でハチャメチャな事件が起きるという物語。

井上ひさしさん風の言葉遊びと風刺に富んだ作品でした。

小説「ブン」が大ヒットとなり、生原稿からだけでなく、増刷された本からもブンが飛び出すのですが、それらのたくさんのブンが集まって会議する場面がなかなか面白かったです。
同じブンのはずなのに、それぞれが個性をもっていて、その台詞一つ一つが辛味たっぷり。

刑務所のくだりなども、皮肉たっぷり。

ふふふと笑ってしまう、痛快な小説でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日常
感想投稿日 : 2013年10月24日
読了日 : 2013年9月23日
本棚登録日 : 2013年10月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする