水の柩

著者 :
  • 講談社 (2011年10月27日発売)
3.30
  • (50)
  • (218)
  • (299)
  • (83)
  • (18)
本棚登録 : 1604
感想 : 266
3

ある寂れた観光地の旅館街が舞台。
いじめられている敦子とそうと知らないまま“普通”に倦んでいる逸夫はあるきっかけにより距離が縮まる。
敦子は自殺を思いつめるが、タイムカプセルに自分をいじめた人たちのことを書いたことが心残りである。
なぜなら、彼らのせいで死んだと思われてしまうから…。
敦子はタイムカプセルを掘り起こして手紙を入れ替えたいと思い、逸夫に真実を告げないままタイムカプセルを掘り起こしてほしいと頼む…

という話。
面白かったけど、敦子の自殺をしたいという気持ちに感情移入することができなかった。
まぁできたら辛いからできなくてよかったかもしれないけれど…。
道尾さん作品としてはいつも通り、なんだか切なく辛い、けど最後には救いがある、という話でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 道尾秀介
感想投稿日 : 2013年10月3日
読了日 : 2013年10月3日
本棚登録日 : 2013年10月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする