本能寺の変・関ヶ原・大阪夏の陣の短編集。
それぞれを織田長益こと茶人・有楽斎さんと、あとひとり武将誰かの視線から。
チョイスは割と評判の良くない(お気の毒)武将。
まぁ、長益くん自体ヘタレとして伝えられてるしね。
武将サイドでは小早川秀秋のキャラ設定が秀逸でした。
いまの時代だったら、けっこうフツーに幸せに生きられただろうに、戦国の世で織田信長の弟=淀君のおじさんであったが為にたいへんたいへん。
生き死に賭けて出世するよか数寄の道に身をおいてたい。
なのになかなか思う通りにもいかず、信長に豊臣に家康に翻弄され。
でもまぁ、けっこうラスト楽しそうで(笑)よかったよかった。
どんな時代でどんな立場にあろうとも、
自分にとって「いちばんだいじなもの」が何かを知っているひとは
本当の意味で強くあることができるんだなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・時代:小説
- 感想投稿日 : 2017年12月7日
- 読了日 : 2017年12月7日
- 本棚登録日 : 2017年11月28日
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