いい意味でタイトルに裏切られる内容になっていた。最近の文系学部廃止というニュースを入り口として、文理系の学問とは何か、その歴史はいったいどこから遡るべきなのかに触れ、戦時中と現代における文理系の価値観の違い、現代社会における学生へのニーズと大学のあり方、さらにはその裏に潜む日本の大学運営の問題点にまで述べられていた。
理系の就職率が〜、文系は役に〜とあちらこちらで叫ばれる中で、文系大学生は自らの専門からどのような価値を見出すべきなのかを指南してくれる。文系学生はこの本を読むことで、自らの大学生活の中で学問の意味を問い直すことができるだろうと思う。
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- 感想投稿日 : 2016年3月26日
- 読了日 : 2016年3月26日
- 本棚登録日 : 2016年3月26日
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