田中角栄の礼賛本。
現在やここ数年の政府・議会と対比すると、氏の偉大さがわかる。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶというけれど、とくに民主党の執行部、政府首脳は氏に学んだ方がよいと思う。
「田中角栄が起訴されるや日本国中、有罪確定の空気で満ちていた」とあるが、小沢一郎氏の件と同じだ。マスコミも国民も変わっていない。学習していない。とすると再び戦争になることもあり得ると感じてしまう。
立憲政治の基礎。1、選挙公約は守る。守れないなら下野。2、対立政党の政策を勝手に盗んではいけない。…民主党はここでも学んだ方がよいのだろう。
まあ、私もさっぱりなので批判はできないが。
私は、民主主義とか自由主義とか、口にするけれど定義はよくわかっていなかった。学校で習ったのかも忘れてしまった。習っていないのなら、こういうところは教えるべきだと思う。どういう課題があって今の形になっているのか。そうすることで、今後どうなったらいけないのかがわかる。
文体は滑らかで一気に読んでしまった。筒井康隆氏のそれのように、音を意識しているのだろうか。それとも生まれ持ったものか。はたまた一杯やりながら書いているのだろうか。読んでいて楽しかった。
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- 感想投稿日 : 2012年9月17日
- 読了日 : 2012年9月17日
- 本棚登録日 : 2012年5月18日
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