地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊し、育て上げた著者による、その奮闘記。同誌は1984年に創刊され、今でも続き、またWEBサイトにもなっています。
基本的には、20代主婦子持ちの女性が、如何に努力し、苦労し、地域に融け込んで地域雑誌を創り、ミニコミ誌としてのメディアに育て上げたか、が著者自身によって語られますが、主題の三地区、いわゆる「谷根千」の魅力も垣間見え、ある意味地域雑誌の総集編的な記録でもあります。
著者の手前味噌なところ、また身贔屓なところもあり、必ずしも公平な視点ってワケではないですが、それこそが、このミニコミ誌をメディアに持ち上げた原動力なんだろうな、と思います。いわゆる「地域愛」、そして自分たちの仲間達への愛です。
彼女たちはミニコミ誌という舞台で活躍していますが、この態度は、マスコミや、エンタメであっても情報を発信する側の人には持ってもらうことが肝要なんだろうな、と思います。それが理想論だとは分かっていても。
(2007年読了)
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- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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