八月十五日に吹く風 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年8月9日発売)
4.05
  • (77)
  • (125)
  • (42)
  • (5)
  • (4)
本棚登録 : 786
感想 : 106
5

アメリカによる戦後統治は戦時中の残虐さを考えると、同一国とは思えないほど人道的であった。
そのようにアメリカの日本民族観を変化させる何があったのか?
そこにはあるアメリカ人学者による報告書が登場する。その報告書に描かれてる日本民族観、それの根拠になるのは彼がかつて従軍した北の戦争。
キスカ島からの撤退作戦に準じる。

というところからキスカ島からの5000人におよぶ撤退作戦が描かれていく。これは、実話の話。

内容は非常に面白いです。
破滅的な作戦が目立つ旧日本軍にあって、仲間を救うため実行不可能と言われた作戦を実行し、しかもその作戦を後押ししたのは人道的であろうともがく将校達で、かれらがとてもかっこいい。

こうありたいなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月8日
読了日 : 2017年9月8日
本棚登録日 : 2017年9月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする