ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか (一般書)

  • 徳間書店 (2013年8月29日発売)
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コンピューター将棋vsプロ棋士の5対5にまつわる関係者(棋士、開発者、解説者、羽生、ドワンゴ社長)のインタビューにより様々な人間模様やこの勝負にかけたそれぞれの意気込みが伝わる。特に一年前に戦った故人の米長永世棋聖/会長の将棋界の立て直しと後世にかける意気込みには感動。
結果は人間側の一勝三敗一引き分けで終わり、先鋒の若手のみが勝ち、A級棋士も負けてしまった。この10年特に、ボナンザが全幅探索、機械学習を採用しそのソースコードを公開してからソフトのレベルが大幅に改善、700台のPCを連結したGPS将棋は解説者からも悪手がなかったと評されるほど。羽生さんはソフトと公式に対戦する場合は一年通常戦線の離脱による準備期間が欲しいとするくらいである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2013年11月28日
読了日 : 2013年11月28日
本棚登録日 : 2013年11月28日

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