赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

著者 :
  • かんき出版 (2011年11月24日発売)
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著者は、「夜泣き専門保育士」として、ネット上での「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイドブック」を発表し情報提供を始める。これを3,000人以上のママが実践し、絶賛。現在は、大学院にて、乳児の睡眠研究の第一歩を踏み出しながら、講座をはじめブログやメールを中心に、日々ママたちの相談を受け、子供の睡眠や夜泣きのサポート活動を精力的に行なっている。

娘の壮絶な夜泣きとの戦いがきっかけで著者は、「夜泣き専門保育士」の道を歩むこととなった。

夜泣きは一時的なもので、自然になくなっていくと聞いていたものの、一向に改善されることはなく、育児ノイローゼのような状態になってしまう。すがるような思いでネット等色々な情報を探すも、気分転換させて泣き止ませるような一時しのぎ的な方法の紹介ばかり。

そんな中、著者は元医療従事者だった経験を活かし、医学的な根拠をもとに試行錯誤を繰り返しながら、日本人の生活スタイルに合わせた夜泣き改善方法を見つけるに至った。

著者がこれでけはやっておこうと提唱することは
「生活リズムを整えること」
「寝かしつけを見直すこと」
「ママと赤ちゃん、双方の気持ちをを大切にすること」
を土台において以下の3ステップである。
①朝は7時までに起こそう
②お昼寝の時間を調整して、日中は活動的に過ごそう
③寝る前30分のイチャイチャタイムを作ろう

上記を核として6章から構成されている。
①赤ちゃんはなぜ夜泣きをするの
②簡単3ステップで赤ちゃんの眠りを改善しよう
③赤ちゃんの快適な安眠スケジュールを知ろう
④寝かしつけの方法を変えよう
⑤おっぱいと眠りの関係
⑥夜泣きは赤ちゃんからのメッセージ

育児で大変なこととしてよく耳にすることとしてベスト3には長年君臨するだろうと思われることとして「夜泣き」があげられる。

夜泣きは当事者である子どもだけではなく、実際に育児に携わるそしてその度にお世話をする特にお母さんに一番の影響が出ると思われる。

それこそ寝不足に始まり、育児ノイローゼ、そして最悪の場合家庭の崩壊等も考えられる。
それを防ぐためにもそして妻に少しでも楽になってもらおうという気持ちから自分も知っておくべきだと考え本書を手にとった。

本書の良い所は、読み手のことを考えて書かれていることにつきる。
まえがきには、各章のポイントが丁寧に説明されている。それは、育児に追われているお母さん達の状況に合わせて、時間がとれない人ようにざっくりと説明するだけではなく、読む箇所にも緩急を付けて読んでもらおうとする心遣いのあらわれからくる構成である。

育児書によく見られるデータを参考にしてこうあるべき!という偏った紹介ではなく、各人の個性や環境の違いを前提とした紹介には、ちょっとやってみようかなという気持ちにさせてくれるそんな魔法の優しさを感じた。

現在我が子は生後二ヵ月目。
本書に紹介されている子どもと比較してみると大変なお母さんはもっとたくさんいることは事実であるものの、実際に眠い目をこすりながら寝かしつけを行い授乳している妻がいることは事実。

まずは試してみよう。試して難しいなら子どもに合わせたやり方にアレンジしていったらいいのである。

妻と子どもだけの問題ではなく私を含めた3人の問題ということをしっかり胸に刻んでこの問題を楽しみながら乗り越えていきたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 育児
感想投稿日 : 2012年3月25日
読了日 : 2012年3月25日
本棚登録日 : 2012年3月25日

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