https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90321930
困難な状況にある今日の音楽文化やそこに至るまでの歴史的コンテクストについて、
新音楽学やコミュニティ音楽療法等の知見を交えつつラディカルな批評が展開されている。
「情動の管理ツールとしてのポピュラー音楽」「資本主義の領土化としての調的和声」
「音楽におけるヒューマニズムの終焉」などの指摘は刺激的、且つ説得力に富むし、
紹介されているコーネリアス・カーデューやシャグスについてはもっと知りたくなった。
これからの音楽文化のあるべき姿について真剣に考えたい人必読の書であり、
ここから豊かな研究テーマを導き出すこともできるであろう。
(推薦者:人間発達文化学類 杉田 政夫先生)
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カテゴリ:
2017図書館運営委員会推薦図書
- 感想投稿日 : 2017年11月9日
- 本棚登録日 : 2017年11月10日
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