「誰かに依存していたんじゃ、カンファタブルになれない。誰かの情けやら義理やらをあてにして、もたれかかっていたら、いつでも不安に脅かされることになる」
祖母に育てられ、祖母の生き様を見て育ったた永吉さんはこう言います。
貧しい暮らしであっても、子にうちにきなよと言われても、草刈りで収入を得て、そのお金で酒を飲む。そういう祖母の記述が最初と最後に出てきます。
ものすごい腑に落ちた気がしました。
「依存しないで生きている方が、こっちの方が、人間のモトでしょう。
だからみんなに聞きたい。
アー・ユー・ハッピー?」
突き刺さりました。
本筋とはそれますが、今流行っているかぐや姫っていう映画の中のかぐや姫の台詞「生きる実感がほしいの」に似たようなものを感じます。
悩みのない月の世界や富豪が次々と押し掛ける贅沢な暮らしよりも、土や草のにおいをかぎながら爛漫に生きる。
多少不自由でも、自分で決め、自分で生きる道を、人生を歩んで行きたいですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2014年1月21日
- 読了日 : 2014年1月20日
- 本棚登録日 : 2014年1月16日
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