孤高の人(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1973年3月1日発売)
4.11
  • (340)
  • (324)
  • (197)
  • (19)
  • (4)
本棚登録 : 2715
感想 : 239
5

昭和初期に、単独行で名を馳せた、加藤文太郎の人生を追った小説。本当は優しいのに人づきあいが下手な加藤が、山にのめりこんでいき、やがて数々の冬山の単独行で有名になる。そんな彼も結婚し、子供をもうけて、山を控えるようになるが。。
新田次郎の乾いた、しかし鋭い筆で描かれる山行のシーンに引き込まれます。実在の人物をもとに描かれたと思われる登場人物たちも、個性豊かで映画のよう。
加藤と同じ生き方はできないけれど、彼の人生や仕事、そして山に対する真摯な姿勢には大きな感銘を受けました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2018年8月31日
読了日 : 2018年8月30日
本棚登録日 : 2018年8月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする